萩原さんからの手紙
東京から群馬県に引っ越しをして、ようやく少し落ち着きました。10月まで川場村にある川場牧場の管理人をしています。ここは牛の放牧場で、5月下旬から10月まで周辺の酪農家から主に出産を控えた牛を預かって放牧させています。今は牛を迎えるための準備の作業をしています。ここは眺めも良く自然がいっぱいあって本当に良いところです。今はまだ雪を抱いた武尊(ほたか)山がすぐ近くに見えます。昼はヒバリがさえずり、山菜も周辺でたくさん採れます。霧が多いところなのですが、ここ数日は良い天気です。晴れた日はもう最高に気持ちいいです。 是非一度遊びに来て下さい。キャンプも出来ますよ。
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私は自転車持ち込みで行ったので、集合場所である沼田駅から少し離れた、谷川岳のふもとである水上というところまで電車で行き、そこから沼田まで少し走ってきました。もちろん、少し早い時間に着くようにでかけたのですが。 水上はとても山深く、電車もほとんど通りません。私は購入してから間もない折りたたみの Pacific 18 という自転車に乗ってそこを通りました。
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この旧道、人通りも少なくて、峠好きにはこたえられません。 |
川場牧場の管理人さんをやっています、萩原さんからのお便りが続いてまいりました。
皆さんはじめまして、今年の川場牧場の管理人の萩原です。大学を卒業して東京や大阪で延べ8年間のサラリーマン生活を経て、5月から牧場に住み込みで働いています。仕事は牛がいなくなる10月まで半年間です。出身は大阪です。どうぞよろしくお願いします。ここ2,3年、環境問題に興味を持つようになりました。本を読んだり講演を聴いたりして、今の地球の現状がいかに危機的なものであるのかを知りました。そしてそのような現状であるにもかかわらず、いまだ経済中心、大量生産大量消費の方向に進んでいる今の社会は明らかにおかしいと思うようになりました。今の便利な生活を全て否定するわけではないですが、明らかにバランスを欠いているように思います。
そこで自分の生き方を考えたとき、それまでは全く考えもしなかった「田舎暮らし」や「自給自足」という言葉が魅力的に思えてきました。そして実際に都会から田舎に移って自給自足的な生活をしている人を訪ねて色々話を聞いたりしました。ある本を読んだのがきっかけで、昨年の12月にその著者のご夫婦と生まれたばかりの赤ちゃんと3人で暮らしておられる千葉の鴨川のお宅にお邪魔しました。そのお宅はなんと築200年!を超える古い農家で、廃屋になって15年間誰も住んでいなかったのを7年前に大家さんに頼み込んで借りて、自分たちでコツコツと手作業で改築していったというものです。周りに畑や田んぼも借りていて自分たちで食べる米や野菜はほぼ自給できているそうです。もちろん全部無農薬です。そこでいただいた目の前の畑で今採って来たばかりの食材を使った料理は、メチャメチャ美味しかったです。もちろん料理の腕が良いということもあるのですが都会で何万円出してもこんな料理は食べられない、すごい贅沢だと思いました。
またどこのお宅に行ってもそうなのですが、都会と較べて時間が非常にゆったりと流れている感じがします。これも贅沢です。僕もよく言いますが、都会の人はよく「忙しい、忙しい。」と口癖のように言います。 (最近は田舎の人も言いますかね。)
以前ある人から「心を亡くすと書いて忙しいといいます。」と言われてショックを受けたことがあります。それからはなるべく忙しいと言わないようにしているのですが、つい言ってしまいますよね。それ以外にも美味しい水や空気など都会ではお金を出しても買えないものが田舎にはたくさんあります。もちろん田舎にはなくて都会にあるものはたくさんあります。それらを全部否定するつもりはないのですが、少なくとも自分にとっては「田舎暮らしこそ本当の贅沢だ」と思うようになりました。
そして去年の年末、ホームページで山の家のことを知りました。「田舎暮らしの相談に乗ります」と書いてあったので、すぐ竹さんに電話して話を聞きに山の家に行きました。色々とお話しをしたのですが、その時にふと竹さんが独り言のように、「来年の牧場の管理人がまだ決まってないんだよなぁ。」と言いました。ちょっと気に掛かったので、「何ですか、その牧場の管理人というのは?」と聞き返しました。何でも山の家で管理している牧場があって、牛が上がってくる5月〜10月の半年の間の管理人を募集しているとのこと。牧場には管理棟があって、一応人が住めるようになっているので住み込みでもよいとのこと。家賃はタダ、光熱費もタダ。その他、米・味噌・調味料は全部必要な分だけ牧場側で負担してくれる上、それなりのお給料も出るとのこと。水は湧き水を引いていてそれを飲むとのこと。標高約1200mあって春や秋は朝晩寒いので薪ストーブで暖を取るとのこと。仕事は朝8時から夕方5時まで。5月から6月にかけて冬の間に雪で壊れてしまった柵の修理が結構大変だけど、その後は牛の頭数を朝夕に数えて健康状態が悪そうな牛がいないかどうかチェックすることぐらいで、それ以外は暇だということ。あとは何日かに一度の牧区移動の日に牛を移動させること。牛のことは素人でも教えてもらえばそんなに難しい仕事ではないとのこと。さらに牧場には土地が余っているので、好きなだけ耕して作物を作っても良いとのこと。そして山の家にファイルしてあった牧場の写真を見せてもらいました。
仕事の内容は別にしても、こんな素晴らしいところに住めて、仕事も結構暇で畑も耕せる。美味しい水と空気、素晴らしい眺め、たっぷりな時間。以前アメリカのソローという作家が書いた「森の生活」という本を読みました。ソローが人里離れた森の中の湖のほとりに自分で建てた小屋で2年間一人で暮らした時に書いた本なのですが、その本を読んでそんな暮らしに憧れたりしました。「ここならそんな暮らしが出来る。」そう思いました。そして話を聞いたその日のうちに胸の中ではほぼやることに決めていました。
当時は友達が社長をやっているITベンチャーに勤めていたのですが、社長を説得して4月末に退職することで合意しました。というわけでちょっと慌ただしかったのですが、4月30日の深夜に東京を出発して5月1日から牧場で働くことになりました。
さて牧場の仕事ですが、先日ようやく長かった柵修理が終わって一息ついたところです。でもやっぱり自然の中で働くのは最高ですね。特に天気の良い日は眺めも良くて最高に気持ちいいです。スピーカーからではない本物の鳥のさえずりをBGMに仕事しています。カッコー、ウグイス、ホトトギス、ヒバリ、イカル、モズ、その他名前がまだ分からない鳥がたくさん。トンビもよく飛んでいます。皆さん、ホトトギスってなんて鳴くか知ってますか?恥ずかしながら僕は最近まで知りませんでした。答えは「ホトトギス("ギ"にアクセント)」なんですね。ホントにそう鳴いてますよ。
牛は5月21日に入牧しました。今年は全部で58頭。和牛が54頭、ホルスタインが4頭です。牛が来たら静かだった牧場が一気に賑やかになりました。最初は環境が変わったせいかモーモーとうるさいぐらいです。
上がってくるのは全部雌牛です。子牛を牧場で産ますため出産を控えた牛を上げるケースが多いようです。狭い牛舎の中で産むよりも広い牧場で産んだ方が母牛・子牛両方にとって良いそうです。でも僕などは牛の出産というと人間が付き添って子牛を引っ張り出すのが普通だと思ってましたけど、この牧場では放ったらかしで勝手に自分で産みます。それでも殆ど出産時の事故はないそうです、結構大丈夫なものなのですね。
そして早くも5頭に子牛が生まれました。とってもかわいいですよ。母牛は子牛が生まれると態度が急に変わることがあって、子牛に近付くと角を向けて威嚇してくる牛もいます。その場合は子牛に触りたくてもなかなか近付くことが出来ません。普段はノホホーンとしているのにその変わり様といったら驚きです。こちらが近付くとじっとこっちを見つめて「それ以上来たら承知しないよ!」と言っているようでその迫力にビビッてしまいます。「母は強し!」ですね。でも子牛が生まれてくる瞬間をまだ見ることが出来てないので、牧場にいる間に一度は見たいと思っています。あと牧場周辺には山菜がたくさんあります。今の時期採れるのは、ワラビ、フキ、イタドリなどなど、ワラビはいつでも好きなだけ採れるのでほとんど毎日食べています。
お風呂はサマーキャンプで使う大きな五右衛門風呂を竹さんからお借りして、眺めの良い場所に設置してもらいました。薪で炊いて暖まるまで結構時間が掛かるのですがこれがまた気持ちよいです。
今までは牧柵の修理があったのでちょっと忙しかったのですが、これからは仕事も暇になって竹さんの言葉によると「仙人生活」が送れるそうなので、もうわずか残り4ヶ月半となってしまったのですが、ゆっくりと牧場の生活を楽しもうと思っています。
皆さん、山の家にお越しの際には是非牧場にも遊びに来てくださいね。牛たち共々お待ちしています。
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萩原史朗 shiro@hagihara.com
群馬県利根郡川場村 川場牧場
10月まで牧場の管理人してます
そうして、集まりました。参加者は、萩原さん 伊藤さん 安部さん 長谷山さん 冨田さん 私 の6名参加でした。 増田さんも来る予定でしたが、曜日の勘違い等により、来られなくなってしまいました。残念です。 次の機会には一緒に行きたいですね。

川場牧場です。 この広い敷地の中に牛がたくさんいます。
のんびりとしていて、皆さん牛さんにあこがれてしまいました。(笑)
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牛さんがたくさんいます。 |
のんびーりとしています。 |
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ここから少し行ったところに、やまびこができる場所があります。そこで、皆さんでやまびこ合戦を行いましたので、どうぞ。(笑)
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夜はキャンプをしました。 暗くてわかりませんが、バーベキューみたいなのをやっています。
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皆で火をかこみ、夜遅くまで団らんしました。 |
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次の日も、朝から何をするでもなく、ゆっくりと過ごしました。 |
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そのうち、このキャンプ場がほとんど唯一使われるのでは、とも思われる夏の大イベント、キャンプ教室の準備をする方が集まってきました。 管理人である萩原さんも手伝っていました。
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近くに、こんなにも大きな牛蛙がいて、びっくりしたものです。 これがまた、動きが鈍くて動かないんですよね。 |
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そして、お仕事。 萩原さんは、牛を自在に操るマジシャンだったのです! こちらの区画からそちらの区画へと、牛を自在におびき寄せます。最後まで動かない牛は、牛追いによって追い詰めます。 |
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牛が散らばって行く様子。 この新鮮な草を食べて牛は育って行くのですね。 |
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そして、あべさん。(笑) |
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広い空間。 遠い空。 近い雲。 あの山。 |
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近くの、ちょっとしたキャンプ場のすぐそこだとか。 その途中はずっと山の斜面の下り道だったのですが、そこから抜けた後の景色が素晴らしかった。私は、似た風景で、知床を思い出しました。 |
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このアングル。 この色。 この済んだ色合い。 まさに知床かと思いました。 |
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皆さんが歩いて行きます。 |
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この景色を前に見つつ、皆で歩いて行きます。 |
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最後、この水遊びをしてから、別ルートで迎えに来てくれていた萩原さんの車に乗ってキャンプ場まで戻りました。 かなり下ってきていたので、それがいいということだったのです。 |
最後に、安部さんがペペロンチーノを作って、料理の腕前を披露してくれました。 これまたおいしかった!
最後に、皆さんからの感想を載せておきたいと思います。Subject: [rring:1283] 「牧場でキャンプ」現地報告
Date: Sat, 21 Jul 2001 20:26:37 +0900
From: "Haseyama Akiko" <hase@mbb.nifty.ne.jp>
To: rring@freeml.com長谷山です。
川場牧場から、「牧場でキャンプ」の現地報告です。 今、あべさんがスパゲティをゆでています。(^o^)
川場牧場、想像以上にいいところでした。見渡す限りの山と牧場に、人間はわたしたちだけしかいないという環境。星がものすごく近くに見えて、虫と鳥の声だけが響いてくる。朝、牧場の草原をじーっと眺めていたら、何秒かおきに、ところどころで白いものが飛び散っていました。
よく見ると、イネ科の植物が花粉をとばしていました。人っ子一人見えない中で、そんな植物の営みを眺めていると、あー、地球は生きているんだということを実感しました。
ぜひまた来たいなぁ。牧場の牛たちは、萩原さんの「ほーら、おいで!」の一声でどどどっと集まって、次の牧区(牧場はいくつかのフィールドがわかれていて、数日おきに場所を移すのです)へ移っていきました。萩原さん、すごくかっこよかったです。
それから、私の連絡ミスで参加できなかった増田さんには、ほんとうに申し訳ないことをしました。もう一度、10月までの間に企画したいので、今度こそ、、、!楽しみにしています。次は、伊藤さんどうぞ。
いゃあ、ほんま、極楽、極楽。牛追いの体験をさせてもうたし、流れ星もようさん見せてもうたし、贅沢なキャンプをさせてもらいました。今回のキャンプを企画してくれた萩原さんと長谷山さんに感謝。
合掌。イトウ ヨシヒト
次はマツエさんどうぞ。
まつえです。群馬の道は走りやすい! 暑い時にも自転車で行きましょう。
(誰に言っているんだ!?)牧場はだだっ広くて、牛さんがもーもー言ってのんきさを醸し出してくれました。久々に音が全くしない世界に来れて非常に満足です。
坂はきついところもあるけれど。。。
高原の空気からお伝えしました。
では、次は冨田さんどうぞ。すばらしい自然の中で、楽しい避暑をすごすことができました。
食事もおいしかったし、静かな夜の中で眠るのは、ひさしぶりでした。
次、萩原です。
今回はとにかく天気がずっと良かったのでそれが一番でした。
僕自身もとても楽しませてもらいました。
どうもありがとうございました。
安部です。
今回のテーマは「何もしない。」のはずだったのに〜。、、、と、いうわけで、
今、あべさん手作りのペペロンチーノをたらふく食べたところです。
帰りたくないけれど、もう時間、、
絶対また来るぞ!!
というわけで終わりになったのですが、いろいろありまして、2回目のキャンプはお流れになってしまいました。
又の機会がありましたら皆さんでどこかに行きましょうね。
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